no.8|DIYにおすすめの材料
Do It Yourself 「自分で家づくりをしよう」
ではなく
Do It Ourselves 「みんなでやろうぜ」
として、
「DIYやってみたいけどできるかな…」
「大変じゃないかな…」
という方のために、作業のレクチャーや道具の貸し出しも行っております。
そして一番のモットーは「どうせやるならみんなで楽しく」
工務店ではあるけれども「アドバイザー」として専門的なことから簡単なことまでサポートを致しております。
今回は誰でも簡単にできるDIYシリーズの紹介です。
・蜜蝋ワックス
床や壁などの木材に使える、保護用のワックスです。
手垢など汚れの防止だったり、撥水もあります。
そういった機能の他に、木目をハッキリさせる・際立たせるなどの美観性も高めてくれます。
そしてなにより、塗料と違ってまわりに飛び散ることがないので、とても作業がしやすいのです。
「ハケやコテ買わなきゃ」
→わざわざ用意しなくても、いらない布やスポンジでオッケーです。
「ブルーシートやビニールシートでしっかり養生しなきゃ」
→飛び散らないので特に必要ありません、しかも塗ってすぐでも歩くくらいなら可能です。
そして一番のわかりやすい特徴は、
『とても安い』
6帖の広さの床を塗るのに、蜜蝋ワックスなら800円程で購入できます。
no.6|建物はバランスよく
建物の構造設計を経験した私が考える住宅の耐震について書いていきます。
本日は建物のバランスについて説明します。
まず建物の耐震性を上げるコツをずばり言います。
建物は軽くて正方形に近いほど強いです。
さらに角にしっかりと耐震壁が配置されていればなおのこと良いです。
…以上、本当は考えたらきりがないのですが、基本的には地震に強い建物なんて単純なんです。
個人的に思う事ですが耐震やら制震やら免震やら小難しい話は置いといていいんです。
なるべくバランスよく(変な形にしない)単純な形が最も美しく強いんです。
人とは違った複雑な形がいいという方。
おすすめはしません。しかしできなくはありません。
建物は文句をいいませんので無理をして地震に耐えてくれます。
ですが、建物には不必要な力(ねじれなど)が加わり想定外の倒壊が起こる危険性は高まります。
これが俗に「バランスの悪い建物」です。
片足が骨折している人に「ギプスを何重にも巻いてあげるから横綱をかついで歩いてください」と言っているようなものです。
十人十色でひとつとして同じ建物はありませんが、私個人としては、なるべくバランスがよくシンプルで美しい住まいを提案したいと思っています。
no.5|おすすめしない素材
今回はクロスについて書いてみます。
クロスとは「壁紙」のことで一般的にはビニルクロスを指します。
自然素材であるウッドチップ入り紙クロスもありますが今回はビニルクロスについて書きます。
ビニルクロスとはポリ塩化ビニル製の樹脂でできたシートです。
現在日本で建てられている住宅のほとんどがビニルクロスを使用しているといって過言ではないと思います。
ビニルクロスは単価が安く種類が豊富で新築時のコストパフォーマンスが高いのでといった利点があります。
種類も豊富で値段も安いからお客様にお勧めしたいのですが、きらくとしてはあまりおすすめしていません。
なぜならビニルクロスには様々な注意すべき点があるからです。
まず一点目が「調湿作用がない」ということ。
ビニルクロスには樹脂でできているので耐水性が高いのですが、その分表面に水分を吸収せず長い時間表面に水分をとどめてしまいます。従って結露と結露によるカビの発生の原因になってしまうこともしばしばです。
二点目が「寿命が短い」ということ
一般的に住宅は30年~50年程度は住み続けるものです。(中には100年以上住みつなぐ高耐久住宅もありますが)それに対してビニルクロスの寿命は5~10年程度です。新築してから解体するにいたるまで実に3~5回くらい張り替えるべき材料なんです。もちろん張り替えなくても生活はできますが、放っておくと裏面に貼りつけたのりが劣化して表面がパキパキになってしまったり、ヒビが入ったり、カビが生えたり、いろんな不具合が出てきます。あまり気持ちのいいものではないですよね。
三点目が「傷がついたら補修がきかない」ということ
ビニルクロスには様々な種類があり色や柄も本当に多数です。さらに数年ごとにラインナップが変わるので、一度傷や汚れをつけてしまうと、そこだけを直すということができない替えのきかない素材なんです。子どもが小さいうちはどうしても落書きしたり傷をつけてしまいますよね。
どうでしょうか?きらくがビニルクロスをおすすめしない理由をご理解いただければ幸いです。ビニルクロスが悪い材料というわけでは決してありません。最初にも述べたとおり安く種類が多いということは選択する理由としては十分にあると思います。しかし、きらくとしては何度もお客様の家に入り込んで、リフォームをしなければならなくなるような素材はおすすめをしていないのです。工務店は儲かるかもしれませんが、結果的にお客様の負担が増えてしまうためです。
no.4|DIYしましょう!
今回は最近流行りのDIYについて書きます。
ちなみにDIYという言葉の意味は知ってますか?
家づくりにおいての「DIY」は、
Do It Yourself
要は「自分で家づくりをしよう」という意味となります。
建物を一からつくるわけでなく、壁を塗ったり・床を張ったり・棚をつくってみたりなど、最近ではテレビでも芸能人の方がよくやってたり、雑誌でも特集が組まれてたりで、とても身近なことになってきているかと思います。
既製品にないオリジナルなものがつくれるし、業者に頼むよりもお金かからないし、楽しくやれるのがDIYの魅力です。
しかし実際はなかなか思い切らないとやれないことでもあります。
意外に大変
その①
~正直どうやってやったらいいかわからない~
一概に壁に塗装するといっても、今の壁に何の塗料を塗っていいの?どんな作業すればいいの?
ある程度住宅に知識のある人ならいいかもですが、雑誌やネットで調べるとなると結構な労力となりますし、いろんな情報もあふれてるので何がよくて何がだめなのかわからなくなってしまうこともあります。
意外に大変
その②
~道具を揃えること~
塗装をするなら、ハケ・テープ・ビニール養生、棚を作るなら、のこぎり・かなづち・ドリルなどなど、作業内容によって必要な道具や資材は異なります。
趣味レベルで何回も作業するならいいのですが、「ちょっと作業したいだけなのに…」だとなかなかDIY自体がおっくうになりかねません。
意外に大変
その③
~結構時間がかかる~
誰でも最初からなんでもできる人なんていないので、慣れるまではどうしてもしょうがないことなのですが、棚一つつくるだけでも丸一日、下手したら二日・三日とかかかることもあります。
その試行錯誤しながらがDIYの醍醐味ではあるのですが、「途中で飽きちゃうかも…」なんてことにもなりかねません。
DIYってとても楽しいことなのですが、ふたを開けてみると意外にハードルが高いのも事実です。
でも手作り感あふれる家にしたい…
けどDIYで自分でやるのも大変そうだし…
そしたら業者に頼む…?
やっぱりお金かかるよね…、そもそも自分の希望通りに伝わるかな…?
そんなお悩みの方こそお任せください。
DIY
ではなく、
DIO
Do It Ourselves
僕らなら「みんなでやろうぜ」が可能です。
そもそも僕らは工務店なので、
・いろんな道具持ってます。
→全然貸出しします。
・いろんな知識持ってます。
→わからないことはどんどん聞いてください、なんでもお答えします。
・短時間でできます。
→みんなで楽しくやりましょう。※これ「楽しく」が一番重要
工務店として構造的なことや専門的なことは業者や職人の手で作っていきます。
僕らは一通りの作業はできますが、あくまでも職人ではなく、アドバイザー的な立ち位置です。
特に職人や業者ほど人工のコストもかかりません。
僕らと一緒に「楽しく」家づくりしませんか?
no.3|おすすめの省エネ性能は?
家づくりをしていると、お家の性能とお施主様の予算とのせめぎあいがどうしてもでてきます。
そこで、いつも「お家を建てるお金だけでなく、これからかかるお金も考えて下さい」と言います。
「お家を建てる予算=建築予算」+「これからかかるお金=光熱費」でトータルに考えるべきです。
例えば概算ですが、30歳で4人家族30坪のお家を買ったとします。
①平成25年の基準の性能の住宅 UA値=0.87
予算を抑えて1800万円で買ったが、向こう50年で光熱費が550万円かかるお家。(合計2350万円)
②おすすめの省エネ性能の住宅 UA値=0.46以下 ※北海道の断熱基準です
素材や断熱性能にこだわって2100万円で買い、向こう50年で光熱費が250万円かかる家。(合計2350万円)
※UA値とは建物の断熱性能を表す数値で小さいほど良い性能です。
なんだ一緒か…と思うかもしれませんが、私は②をおすすめしています。
全体として金額が変わらなくても明らかに①よりも②の方が冬暖かく夏涼しい家となり50年間快適に過ごすことができるからです。さらに今月の光熱費が…とかそういった余計な心配も少なくなりますね。
さらに、②のように素材もグレードアップしておけば将来かかるであろうリフォーム費用も抑えるとができます。
また建築工房きらくでは住宅の省エネ性能を一棟一棟計算して、光熱費の削減額を目で見てわかるように提示していますのでご安心ください。
予算や頭金にまだ余裕があるのであれば、ぜひ建物の性能を上げてみてください。トータルで判断することをおすすめします!
no.2|おすすめの素材は?
今日は自然素材について書いてみます。
まず、住宅の建材には大きく分けて人工的につくられた建材と自然由来の建材の二種類があります。
人工的につくられた建材とは例えば、ベニヤ板に木の模様をプリントしたフローリングや、ビニールクロス(ビニール製の壁紙)です。自然由来の建材とは、本物の木=無垢材を使用したフローリングや天然の漆喰の塗り壁やビニールではなく紙や木チップでできた壁紙、また亜麻仁(あまに)油をつかった自然界にしか存在しない色を使った塗料などもあります。
一般的に自然素材といわれるものはこうした自然由来の建材のことです。
自然素材ってなんだか高そうだし、手入れが大変そうですよね。
逆に普通の建材は人工的につくられているからメンテフリーだし、値段も安いのかな?
例えばフローリングを例に挙げると…
普通のベニヤ板にプリントをしたフローリングは安い代わりに表面が劣化してはがれてきます。
無垢フローリングは高いですが、表面から中身まで本物の木なので劣化はしません。(ただし時間がたって飴色に変化=経年美化はおこします)
ベニヤ板にプリントをしたフローリングは、窓の下などが太陽の光や窓についた水滴によって劣化してきて10年後にはリフォームが必要となります。対して無垢フローリングはこうした劣化はしないので張り替えの必要がないんですね。
もっとわかりやすく車に例えますと…
今はお金がないから中古の軽自動車を買ったけど、乗用車のカローラのほうが長く乗れて結局は安くつくなんてこともよくありますよね。レクサスのLSに乗る必要はないんです。カローラで十分ですよ。
自然素材=レクサスじゃないんです。カローラの新車と思ってください。
もちろん高いものを求めたらきりがないですけど、自然素材にも種類がたくさんあって要は素材の選び方次第なんです。適材適所です。中にはベニヤ板のフローリングで十分な部屋だってあります。東京に転勤があるから一年しか乗らない車だったら中古の軽自動車で十分です。だけどほとんどの人にとって家はおそらくこの先何十年も使うものですよね?
どうですか?なんとなく自然素材のイメージがかわりましたか?
といっても具体的にイメージが湧かないと思いますので、私が実際に目でみて触って使ってみて本当にいいなと思ったものの一部をご紹介しますね。
・子どもが口に入れても大丈夫「自然健康塗料リボス」
約 40 年前にドイツで住む人の健康と安全性を考えた女性が作りあげた塗料です。主成分の亜麻仁油は、農薬や化学肥料を使わない徹底的なオーガニック栽培。子どもが舐めても安心安全です。実在する自然界の豊かな色彩がお部屋に広がると子どもたちの感性も育ちます。
・100年たっても真っ白な外観 「天然スイス漆喰カルクウォール」
スイスアルプスで採れるスイス漆喰カルクウォールは天然100%だから子供たちにも安心… おうちの中にも外にも使えてなんと 100 年時間をかけて石に戻っていく素材なんです。自然の美しい白さは年月を経るとよりいっそう風合いが増してゆきます。
・カビや結露がおきない 「ウッドチップ紙クロス オガファーザー」
ドイツの新聞紙の再生紙で作った壁紙です。エコロジー先進国ドイツでは新聞紙のインクも大豆油を使っています。
住んでいく人がいつまでも健やかな毎日を過ごせるように自然素材に囲まれたおうちをつくっています。
・肌に吸い付く木のぬくもり 「無垢フローリング」
冒頭の画像が無垢フローリングです。傷がついても削れば新品、使うほどに経年美化していく材料です。スギや松などの柔らかい材料は温かみがあり、オークはウォルナットなどの硬い材料は傷がつきにくく高級感がでるといった特徴があります。床に使用する材料なので空間全体が木の雰囲気に包まれ、夏涼しく、冬暖かいので一年中寝転がって快適に過ごすことができるおすすめの材料です。